出典:www.sanspo.com
昨日の韓国戦をストレートで勝利を収めた全日本女子バレー。ロシアを抜き、1位アメ
リカ、2位日本といい位置につけていますね。
今日はセルビア戦です!セルビアは日本と同じ6勝1敗ですが、得失点差で5位となっ
ています。決して弱いチームではないので、今日の試合も頑張って欲しいですね。
ところで、試合中よく監督の真鍋監督が持っている iPadが気になった人も多いのでは
ないでしょうか?一体何を見ているんだろう?なんて思い調べてみるととてつもない
iPadという事が判明しました・・・
あのipadで一体何を見ているの?!
2010年頃から試合の時に真鍋監督が持っているあのiPad。気になっていました。
データを見ているんだろうけど、一体どんな具体的な内容なのか??
スパイクの決定力であったり、相手のレシーブ力が弱い選手であったり、サーブを狙う
位置であったり、細かいデータがアナリストによってリアルタイムに打ち込まれ、真鍋
監督が持っているiPadに映し出されています。
それを元に監督は、どの場所が一番ポイントを獲れやすいのかを的確に伝えているんで
すね。
そうは言っても、そのピンポイントを狙えるばっかりではないですが、選手達は根拠に
基づくデータから意識はできますよね。
トップレベルのチームでは当たり前のこと?!
出典:www.47news.jp
真鍋監督が2010年、32年ぶりに日本が銅メダルを獲得した時にiPad
を持つ姿が印象的であり、『データバレーで勝利した日本!』などと監督の評価もすご
いものでしたが、当の本人は、こんなの当たり前のことであるし、なぜそんな事を言っ
ているんだろうか?と思っていたらしいです。
これはバレーの世界だけではなく、トップレベルのチームは当たり前にデータから分析
して試合に活かしています。ただこの光景が真新しかったのは、今までは試合中にリア
ルタイムのデータを映し出すには、アナリストの力も必要であるしなかなか実現できて
いなかったことらしいです。今までは、紙ベースのもので今までのデータを見ながら、
その日のコンディションではなく、今までのデータから狙うポイントや相手のウィーク
ポイントを考慮して助言をしていたようですね。
それが、その日のスパイクの決定力やレシーブ率などがリアルタイムに反映されるとい
う事で、もっとより詳細に助言ができるようになったそうです。
真鍋監督は細かい?!
上述したように、データを分析する事は当たり前なのですが、このデータを分析してい
るアナリストと呼ばれる人がいます。現在全日本女子バレーには3名のアナリストがい
ますが、このアナリストが監督に、選手にわかりやすいように、データを数字化してい
くんです。
アナリストの仕事の詳細を伝えようと思うと、長くなるので省略しますが、アナリスト
の1人である渡辺さんが次のように言われています。
選手たちがその磨き上げられた技術と、身体、そして精神力を武器にコート上で躍動するように、アナリストはコートの内外で起こるありとあらゆる現象を数字化し、データとして咀嚼し、勝利のために使います。
これまでもデータの見た目や出すタイミング、順番などの見せ方、監督やコー
チ、選手たちへの伝え方には人一倍気を遣って、工夫を続けてきたつもりです。自分は監督、コーチ、選手に有用なデータを的確に伝える“プレゼンター”だと思って仕事をしてきました。 アナリストの役割は情報を「収集」「分析」「伝達」することです。http://diamond.jp/articles/-/44055?page=3
渡辺アナリストは、柳本監督時代からデータマンとして全日本女子バレーにとっては
かかせない方なのですが、真鍋監督は、直観で思いつく事をデータで見たいと言われる
ことも多いし、勝つための妥協はない監督らしいです。
この会場のサーブ決定力は右側の方が多いと思うけど・・・?どうなの?みたいな(笑)もっと細かい事も言われるそうですが、真鍋監督は自分自身でもおっしゃってい
ましたが、データは好きらしいですね。
出典:pc.nikkeibp.co.jp
それでもiPadだけでは勝てない!!
柳本監督の時代のバレーと真鍋監督になってからの全日本女子バレーは明らかに変わり
ましたよね。見ていても本当にデータに基づいて攻撃をしている事がわかります。
練習の時からきっちり、選手に伝えられていることが分かります。
しかし、プレーをしているのは人間!データはわかってそこを狙えばポイントは獲れる
ことは分っている。しかし、そこはロボットではないのでなかなか難しいところでもあ
りますよね・・・。ただ、明らかに日本は、身長で世界には勝てないレベルであったの
が、データの情報量で世界でも通用するチームになったことは間違いないらしいです。
ソフトの開発はどこがしているの?!
実際使用しているのは『データバレー』というものです。
イタリア製のソフトが世界標準になっているようで日本も同じものを使用しているどう
です。北京オリンピックの時には24か国中22か国がこのソフトを使用していたらしいです。
同じものを使用しているのでは、同じ分析結果がでてくるのではないの?って事です
が、そこはやはり日本の細かい性格が功を成すのか、入力するデータの量や質が違う
為、より詳細なデータを知る事ができるという事と正確さが強さを引き出していると
いうことみたいです。
ただロンドンオリンピックの時の会場では無線LANが使用できなかったみたいです。
だからリアルなデータはなかったみたいですけど、見事銅メダルを獲得しましたね
PC、タブレットの持ち込みがOKとしているなら、そのあたりは考慮してほしいな
と思ったんですけどね(笑)
まとめ
決して、データだけの力で勝利を収めているわけではないけれど、明らかにこのデータ
が勝利の重要ポイントになっている事がお分かりいただけたのではないでしょうか?
試合中って、選手は焦ったり、感情的になったり、緊張したりと冷静になれない部分が
ある中、根拠に基づくデータで冷静に指示をされると納得もできますよね。
まだ試合は残っていますが、絶対勝ってリオオリンピックの切符を手に入れてほしいで
すね。
ガンバレ!ニッポン!
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